あの時、確かに越えられたと思った俺とお前の境界線。
なのにまたいつの間にか引かれていた境界線。
触れ合って分かり合えたと思ったあの時は幻だったのか?
いや、確かにあの時俺たちは触れ合い交じり合いひとつになった。
でもそれは永遠に続くものではなかったんだな。
身体が離れてしまったとしても心はいつも一緒だと思っていたけど
少しの油断、少しのよそ見の間にお前はまた遠く離れていってしまった。
それを後悔しても始まらない
また越えればいい、境界線を
お前と俺を阻んでいる溝を越えていけばいい
何度でも何度でも。
俺の存在がお前にとって邪魔なものとなるまでは
諦めない、お前のことを
お前を愛することを
何度でも振り向かせてやる
境界線を越えて。
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やっと翔とヒカルの物語を新しく始められる糸口を見つけることが出来ました。
(実在のモデルくんと区別させてもらうために敬称は略させてもらってます)
初回ということで、物語のプロローグを先に持ってきて、いつものウダウダ話は後書ふうに続きに持ってきました。
翔くんとヒカルくんのキャラを借りて、どれだけ「人」というもの「人と人」というものを掘り下げて書けるか自分にチャレンジですね。物語を書くということはストレートに自分はこう思うんだって発言するより自分自身や普段自分の考えてることが反映されてしまうのでちょっと怖いですね。でもそれだからこそ面白くって小説を書き続けていきたいなって思うのですね。