あの時、確かに越えられたと思った俺とお前の境界線。
なのにまたいつの間にか引かれていた境界線。
触れ合って分かり合えたと思ったあの時は幻だったのか?
いや、確かにあの時俺たちは触れ合い交じり合いひとつになった。
でもそれは永遠に続くものではなかったんだな。
身体が離れてしまったとしても心はいつも一緒だと思っていたけど
少しの油断、少しのよそ見の間にお前はまた遠く離れていってしまった。
それを後悔しても始まらない
また越えればいい、境界線を
お前と俺を阻んでいる溝を越えていけばいい
何度でも何度でも。
俺の存在がお前にとって邪魔なものとなるまでは
諦めない、お前のことを
お前を愛することを
何度でも振り向かせてやる
境界線を越えて。
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