オーデパルファムからの転載です。
(リンクから飛べるようにしました。閉じちゃうまでまだ間があるので興味のある方は行ってみてください。)
まだ全然見直してないのだけど、翔ヒカ2次創作ストーリーの続きを書くとしたらこの続きになります。
最後ヒカルくんの心の動きが…「?」 ですね。 ヒカルくん、何かしてくれるのかな?です。
そうそう、この私の2次SSではヒカルくんが2度目の翔くんのお部屋に居候するって設定になってます。理由は前回のときと同じ理由+αですね。
で、その+αの部分、数日じゃあ足りないので1回目と同じ約2週間ほどヒカルくんは翔くんとこへ居候してもらうことにしました。
だってねぇ、いくらなんでもというか、2,3日ではあんまりたくさん出来ない…
お話でもそんなねぇ、無茶はさせられない…
いえ、もう充分無茶させてるって思うから…
とか色々考えちゃいます。(o´ω`o)
ではでは以前読まれた方も初めてだって方も楽しんでもらえると嬉しいです☆
☆
近所のコンビニに行くと
カゴに適当におにぎりやらサンドイッチを放り込み
飲み物も各自好きなものを自分のカゴに入れた。
ヒカルは雑誌のチェックに
翔は何か思い出したように日用品のコーナーで
四角い箱を無造作にカゴに放り込んでいた。
「ヒカル、あと何か買うんか?」
「あっ、ちょっと待ってコレ見てから」
「なんや、めんどくさい買(こ)うてから家でゆっくり読んだらええやん」
「ん、いや後ちょっとだけやから」
「ふ~ん、」
翔は雑誌の棚をざっと見るとめぼしいのを2,3見てその中のひとつをカゴに入れた。
「おい、先レジすませとくぞ」
「あ、オレも」
先にレジでチェックされていく翔のカゴの中身のひとつを目にしてヒカルはギョッとした。
「…おい、翔」
「ん? あ、あっちのレジ開いたで」
「えっ?!」
もうひとつのレジを開けたコンビニの店員がヒカルを見て、次のお客様こちらへどうぞと言っていた。
あわててそちらのレジに行き店員にカゴを渡すとヒカルは翔を見てみた。
目に映る翔は平然とした顔をしている。
それどころか鼻歌を歌いだしそうな雰囲気が感じる。
ヒカルは翔のカゴの中身のひとつを見てから落ち着かないっていうのに。
「ちょ、おい」
コンビニを出るとさっさと歩き出した翔をヒカルは呼び止めた。
「なんや?ヒカル」
「アレ、さっきコンビニで買ったアレ」
「なんや? アレって」
「なんであんなんコンビニで買うんや」
「んん? アレってコレ?」
「…。」
「何って生活必需品やろ」
「そんなんあんなとこで買わんでも…」
「ん? 確かもうなかったし要るやろ?」
「やからって…」
「やりたなったときになかったら困るやん」
「…そんなん」
「なんかこんな話しとったらまたやりたなってきた」
「ちょ、翔!」
「なんや、ヒカル誘っとったんか?」
「…!!!」
「せやけどもうあかんわ
さっきお前に散々吸い取られたから
もう玉切れや。笑」
ぶんっ!!
「おっと、危なっ! 何するんや」
ヒカルのこぶしが空を切る。
「ほんまお前は怖いな。笑」
またヒカルの手が翔へと飛ぶ。
「おっと、」
今度は翔の手がヒカルの手をキャッチした。
その手をしっかり握り
「わかった、わかった。
お前が嫌やったら2度と手なんかださへんから」
握った手をぶんぶん振り回しながら翔は楽しそうだ。
「もう、外でこんなことすんなや!」
真っ赤な顔をしてヒカルは翔の手を振り払った。
照れてつい乱暴に手をあげてしまうヒカルだったけど本気で翔を殴るなんてことはなかった。
あの1回だけを除いて。
翔もヒカルのそんな照れ隠しの様子が可愛くてまたすぐ見たくなってついついからかってしまうのだ。
そうこうしているうちにまたマンションに戻ってきた。
今日これで3度目になる、翔の部屋に入るのは。1度目も2度目も緊張していて、今もまた何故か緊張してしまうヒカルだったけど、今度はそうと知られないように普通を装い翔の後に部屋に入った。
靴を脱いで上がると翔がニヤニヤと自分を見ているのに気付いた。
「何?」
「いや、ヒカルが今俺んち居るんやな~って」
「あぁ、うん」
「それが何か嬉しいんや」
「うん」
「ヒカル」
「うん?」
「ちゅうしてええ?」
「え、?! あっ、うん」
ヒカルの手を握りちゅっと軽くキスをした。
「ほんまにヒカルや」
嬉しそうに無邪気にそう言う翔にヒカルはドキッとする。
「やけどほんま残念や。ホンマに玉切れやわ、俺。
そうやなかったらまた押し倒したるのにな。笑」
「…どスケベ」
「何?」
「だからスケベって!!」
「そうやな。でもしゃあないやん。お前が居るんやから」
そう言われてまた押し黙ってしまうヒカルだった。
「腹減ったし、買うてったもん食べよっか」
「うん…」
やばいのはオレかも…
ヒカルは胸の疼きと身体がまた火照るのを感じてそうつぶやいていた。
翔には聞こえない小さな声で。